ロールスロイスの 名前は創業当時の出資者チャールズ・スチュアート・ロールズと技術者のフレデリック・ヘンリー・ロイスにちなんで命名された。イギリスの高級乗用車と航空用エンジンメーカーの社名およびブランド名である。イギリスでは「ロールズ・ロイス」だが日本では「ロールス・ロイス」と発音する。
ロールスロイスファントムは、皇室御用達の車で有名である。
高級車の代名詞といえる名車だ。世界的には、伝説視されるブランドでもある。その昔には自動車部門と航空機部門があったのだが、1973年に別になった。その後、自動車部門はフォルクスワーゲンとBMWの買収を受けて、「ベントレー」ブランドがフォルクスワーゲン系に、「ロールスロイス」ブランドはBMW系に分散したのだ。
チャールズ・スチュアート・ロールズの生家は上流階級で、スポーツマンだった。黎明期のモータースポーツに学生時代から携わっており、いわば自動車の先駆者であったと言える。卒業後は親友のクロード・ジョンソンを右腕に欧州車の輸入代理店を設立(C.Sロールズ社)自動車の輸入ビジネスを営む。1900年前後のイギリス車は、欧州車に比べて技術的に遅れていた。当時イギリスには小型車の「ランチェスター」があったが、この車はかなり特殊な設計の車で、一般的ではなかったようだ。この頃のイギリスの自動車市場を牛耳っていたのはフランス車だった。ロールズも大型のフランス車でレースに出場して、1903年のタブリンの大会で149マイルの世界速度記録を達成したそうだ。